R.O.D10巻「外伝・スクールオブブック」

おそらく賛否両論、悲喜交々、阿鼻叫喚な感想が各所で聞かれると思います。
表紙がHPで公開された段階では、集英社よしみで「マリ見て」チックな作風になるのでは、というレベルでの
倉田スレ内の雰囲気でしたが…。発売後一変。自分も恐る恐るページをめくって行ってみる。

「マージー?」と疑問形にしてみた後に反射的に「ぶっちゃけありえなーい」とプリキューチックに続けて激しい
自己嫌悪に陥るほどヤバい。ていうか×ていうか、…(一部抜粋)

えー、あとがきじゃないです。本文の平分です。
倉田先生本人曰く、「夢枕獏先生の仰天文体*1みたいなモノ」とのことです。
よーするに本文の平文が全て、倉田先生の台詞口調になってまして、おそらくDVDのオーディオコメンタリーを
意識してるのではないかと思います。アニメ的な映像展開を意識させてる演出もしばしば見られますし。


で感想ですが、正直前半は人のオナヌーを延々見せられてる感じで辛い…。自分は最近見た映画が「踊る2」ってくらい映画を見ない
人なので、倉田先生が引用するネタも全然分からないし。一瞬放り投げようかと…。
ただ前半はほとんど読子さんしかしゃべらなかったのに対し、後半は書泉・三省洞・国屋紀伊とキャラ数が揃い、台詞が増えたおかげで
やっといつもの(ポヤーンとした)R.O.Dな雰囲気が帰ってきてくれました。
とにかく境界線は、前半の平文のイライラに耐えられるかだと思います。「2chで日記書いてるんじゃねぇよ!」的な人は前半スルーしましょう。
余談ですが、やっぱり国屋紀伊の吐○(一応伏せ)はエクセルのハイアット意識?唐突過ぎて何事かと思いましたよ。
あとエピローグを読んでると、書泉が国立国会図書館特務課なるものに選抜され、何やら本編でも読子と出会うチックな雰囲気が。
R.O.D-TV-で読子さんが隠れてたとこが特務課?今更本編の風呂敷広げるのは危険すぎる気がしたりしなかったり。
なんか実は書泉は付箋使い!的な雰囲気も。最後「付箋に書かれた文字は・・・・・・・」で終わってるし。
本編も力尽きず頑張って下さい、倉田先生。ということで以上。


帯の「すいかまつり」は勿論R.O.Dに応募。500名しか当たらないのでココ見た方は是非是非応募しないで頂きたい(オイ

*1:「仰天!平成元年の空手チョップ」夢枕獏作で登場した文体、自分の力不足により詳細不明